愛して。【完】
大河にそう言われて、顔を真っ赤にするタカ。
パンツ、ね…
そりゃそうでしょ。
普通にスカートはひざ上だし、確かに下から丸見えだろう。
でもさぁ…
「見たくなければ見なきゃいいじゃん」
「いや、俺的にはラッキー♪とか思ってるけど?」
大河の発言に、あっそ、としか言いようがない。
別に、誰に何見られようがあたしにはどうでもいいし。
パンツなんて、見たければ見ればいいし、見たくなければ見なきゃいいと思う。
…ま、そう思うのは相手が若いからであって、相手が自分よりも大幅に年上のおじさん、とかだったら話は別だけど。
何て思いながらも、出入り口の上へ上りきり。
ぷぅ、と風船ガムを膨らませる。
空を見上げると、さっきと同じような青空。
でも、さっきと少し違って、そこには少しの雲がかかっている。
そして一瞬、太陽が隠れた。