愛して。【完】
屋上を飛び出して歩いていると、視線があたしに集まって、凄く痛い。
特に、女子からの嫉妬の視線。
どうせ、蓮達とあたしがいたから妬んでるんだろうけど…
女子は、何かと面倒臭いから。
きっと――…
「ちょっと」
ほら、来た。
振り返れば、そこにはケバい女が数人。
「水川真梨、ちょっと面貸してくんない?」
うっわーお…
ぶっとんでんねぇ?
この子たちは、レディースでも入ってんのかしら?
でもさぁ…
「ご用なら、今ここで聞きますけど?」