愛して。【完】





ニッコリ作り笑いを見せるけど、女達は引き返す気が無いらしく。




「いいからついて来いっつってんのよ。日本語わかる?」


「わかりますけど。あんたこそ日本語わかってるわけ?あたしは遠まわしに行かないって言ってんだけど」




あたしがそう言うと、女達はアワアワと顔を赤くする。


あたしはそんな彼女達をクスッと笑って、そこから立ち去った。














ボーッと学校を出る。


屋上もどこも行けなくなったあたしは、教室に行って鞄を取ると、もう一つのあたしの居場所――…繁華街へと歩き出した。









< 147 / 404 >

この作品をシェア

pagetop