愛して。【完】
ボーッと、ケイくんが来るのを待つ。
――カランカラン
ドアが開く音がして、そっちを向く。
「真梨ちゃん、久し振り!」
「ケイくん♪やっほぉ」
笑顔で挨拶を交わして、しばらくそこで話をするとカフェを出る。
「今日はどうするの?」
と聞くと、
「いきなり……ってのもアレだし、とりあえずブラブラする?」
いきなり…ってのは、勿論行為のことだろう。
確かに、会って早々するのはあたしの趣味じゃないし。
いいよ、と答えてケイくんと腕を組み、歩き出した。