愛して。【完】





「ねー…」


「あれ……」




情報を得るために、カフェに入って客の会話に耳を澄ます。


そして、聞こえて来た声は……




「俺、さっき真梨ちゃんのメアドゲットしちゃった!」


「真梨って、水川真梨?それなら俺も持ってるけど」


「マジ~?ま、よくあることかぁ。真梨ちゃんぐらいの女だったら、一回きりでも遊びてぇもんなぁ」




男達のその声に、俺と虎太郎は立ち上がる。




「今…アイツ、さっきメアドゲットしたって言ったよな?」


「あぁ、言ったな」




男の方に目を向けると、どうやら個々の店員らしい。


バイトかしらねぇけど、同じ店員の男と話している。


俺と虎太郎は目線を交わらせると、二人でその男に近付いた。








< 160 / 404 >

この作品をシェア

pagetop