愛して。【完】
「よし、じゃあ飯食いにいこっか」
扱いやすいケイくんを見て、内心笑いながらもうん、と笑って歩き出した。
「ここでいい?」
そう言ってケイくんがあたしを連れて来たのは、どこにでもある様なファミレス。
他の遊び人だったら、もっと美味しいところに連れてって、とか言うのかもしれないけど、あたしはこのくらいが丁度いい。
高すぎず、安すぎるわけでもない、普通のファミレス。
高いと逆にこっちが気を遣っちゃうし。
…あ、ホテルは高くても気なんて遣わないけど。
逆に安いオンボロホテルだったらキレるし。
ま、とりあえずは食べれればどこだっていい。
ファミレスでも、○ックでも、どこでも。
「いいよ!早くはいろぉ」
あたしはそう言って、ケイくんの腕を引っ張りながらファミレスへと入った。