愛して。【完】





「ん――…別にいいんじゃない?これで」




ほら、ね。


颯はあたしを怒らない。


いや。


怒らないんじゃなくて、怒る必要が無いんだ。




「じゃ、あたしはもういいよね?」




そう言って、ソファーから立ち上がる。


誰もあたしに何も言わないから、もういいんだと思う。


…いや、ただ呆れてるだけなのか。







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