愛して。【完】





「…で、何で知ってるの?あたしが獅龍にいること」


「あー、それは情報回って来たからさ~。知ってるでしょ?あたしの情報網ハンパないこと」




菜穂の情報網がすごいことは知ってる。


獅龍が県下一だとか、そう言うことをあたしに教えてくれるのも、全部菜穂だから。


でも、だからと言って一般人の菜穂にこんなに早く情報が回るのは有り得るのだろうか…


ううん…わからん。




「てか、それより何で獅龍に?」




結局そこは言わなきゃなんないんだなぁ、と溜息を付き、あたしは事の経緯を菜穂に話し出した。








「ふぅ~ん。あの志摩蓮斗に無理矢理ねぇ~?」




情報通の菜穂さんは、蓮達の名前もちゃんと知ってるらしい。


…あたしは知らなかったのに。




「獅龍って言えば、総長の志摩蓮斗、副総長の加賀美颯、幹部の南山隼、郷田鷹樹…と、国沢大河が上層部だった筈だよね?
みんな美形だって聞いたけど…仲良くやってんの?」




…その仲良く、ってのはどういう意味だろうか。


エロい意味で?


エロい意味で仲良くやってるかってこと?









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