愛して。【完】
は…?
予想もしていなかった質問に、頭がついていかない。
男と遊んだ…ってまぁ、確かに遊んだ。
誰と遊んだかは…あんま覚えてないけど。
名前、なんだっけ?
れい?
かい?
…まぁ、そんなことはどうでもいいんだけどさ。
「何でって…別になんとなく」
思ったことを言っているだけなのに、蓮は納得がいかないらしく眉間の皺は深くなるばかり。
「何、それがどうかしたわけ?」
「別に…」
蓮はそう言って、目を逸らすけど。
眉間の皺は、無くなることを知らなくて。
…何が、気にくわないんだろうか。
あ、それはあたしが男といたことだっけ。
なんとなく遊んだ、って言っただけでこれだもんね。
でも、それって…
「蓮、あたしのこと好きなの?」