愛して。【完】
変化
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「んんー…?何、時?」
ポツリと、冷たい空間の中で呟く。
当たり前に、それに答える人はいなくて。
さっきまでいた筈の蓮さえいないことに、今更気づいた。
あ…そっか…
さっき、蓮にキスされて…
失神……
それを思い出した瞬間、ボッと顔が火照る。
あんなキス…初めてした。
頭がボーッとして、気を失うほど甘く、激しいキス。
思い出すだけで、体が熱くなる。
蓮の奴、何であんなキス…
…って、それはあたしが変なこと言ったからか。
“あたしのこと、好きなの?”
なんて、聞くんじゃなかった。
そんなこと、絶対ないのに。