愛して。【完】




車の中、運転手は変わらず和也さん。


ただ違うのは、乗っているのがあたしと颯だけ、と言うこと。




「ねぇ、真梨ちゃん」




少し走った頃、突然話しかけてきた颯に、冷静に「何」と返す。




「真梨ちゃんは、何を思って俺等のそばにいるの?」




そう言われ颯の方を見れば、颯はただただ前を見据えているだけで。


何を言いたいのか。


颯の真意が掴めない――…




< 248 / 404 >

この作品をシェア

pagetop