愛して。【完】
話を切り替える声に、ゆっくりと視線を上げる。
ハニーブラウンの髪に、碧眼の瞳。
本当の姿であろうそれに、驚いたことは否定しない。
でも、何だか納得してしまったんだ。
日本人離れしたその容姿には、これが一番しっくり来る気がして。
「何でここに連れて来たの?」
「話してみたかったから」
…話してみたかった。
そう、昔から――…
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水川真梨が有名になり始めたのは、蓮さんが中学一年の頃。
俺が小学校六年の時だった。
俺と光は昔から仲が良くて、もう一人の女の幼なじみと3人一緒だった。
“遊び人”のレッテルを張られていた水川真梨。
中学に入ってから、俺ともう一人の幼なじみが同じ学校で、光だけが隣の学校だった。
そのかわり、俺と光は毎日のように夜通し遊ぶようになっていた。
でも、その時に水川真梨を見かけたことは無かった。
そんな俺が初めて水川真梨を見たのは、中学二年の時。
丁度俺達が獅龍に出入りするようになった頃だった。