愛して。【完】
すると大河は、なぜか顔を背ける。
なんなんだろう…てか、耳赤いよ?
…あたし、今睨んだだけだよね?
別に何もしてないよね?
…なのに、何で耳赤いんだよ。
なんて心の中で悪態を吐いていると、やっと元に戻ったのか大河があたしに顔を向ける。
「…それが、真梨の本性?」
「だったら?言っとくけどあたし、これでも相手は選ぶから。大河はムリ」
あたしがそう言った瞬間、大河はハッと笑う。
「面白れぇ……俺にそんなこと言った女、お前が初めてだ」
「お褒めの言葉をありがとう。…で、退いてくれない?あたし、保健室って好きじゃないんだよね」