愛して。【完】
誕生日
保健室から出たあたしは、真っ直ぐ屋上へと向かう。
屋上は普通不良の住処なんじゃない?
と思うかもしれないけど、なぜかこの学校の人は屋上に近付かない。
なんか、前獅龍幹部だった人達がこの学校に通ってて、屋上に溜まってたらしい。
その所為か、誰も屋上には近付かなくなった、と。
もうその人たちいないんだし、平気なのにね?
…ん?
そう言えば、現幹部が転校してきたんだし屋上行っちゃダメなのかなぁ?
なんて考えるけど、面倒臭くてどうせいないだろう、という勝手な思いで屋上へ向かった。