愛して。【完】
きっと、忘れないと思う。
みんなと出会ったあの日も、
蓮の温かい温もりに包まれて眠ったあの日も、
スキと言う感情を知ったこの日も、
蓮とキスをしているこの時も、
蓮に溺れ続けるだろうこれからの日々も、
きっと忘れない。
ずっとずっと、あたしのもの。
あたしの小さな宝物。
きっと一生だと。
この想いは一生だと思いたい。
「一生傍にいろよ」
いつの間にか主導権を奪った蓮の思うまま、あたし達は甘い甘いとろける様なキスを繰り返した。
「お前等、いつまでくっついてんだよ…」
怪訝そうにそう言うのは大河。
「目のやり場に困るよね」
何も困った事の無いように言う颯。
「ば、ばばば馬鹿じゃねぇのっ。いいイチャつくんなら二人きりでやれやっ」
顔を真っ赤にして噛みまくりのタカ。
「……ふんっ」
真っ赤な顔を逸らして拗ねた様にそっぽを向く隼。
「知るかよ」
ニヤリと笑って逃げようとしているあたしをまた引き寄せる蓮。
後始末が終わったのか、倉庫に帰ることになったあたし達は倉庫に帰って来た。
ただ、早々にあたし達が恋人と言う関係になったことはバレた。
颯曰く、わかりやすいらしい。