愛して。【完】
「…誕生日っていうのは?」
何でこんなに蓮に干渉されなきゃならないんだろう…と思いながらも、口を開く。
「今日が、あたしの誕生日だって話」
そう言った瞬間、隣の隼が飛びついてくる。
「真梨、今日誕生日なの?!」
「うん」
「おめでとう!」
隼がそう言った瞬間、他のみんなからもその言葉が飛んでくる。
蓮も、照れくさそうにその一言を言ってくれた。
それにあたしも、ありがとう、と笑顔で答えると。
…どうやら、無意識に本物の笑顔だったらしく。
5人とも、顔を赤くして顔を逸らした。