愛して。【完】
*two*
姫
平日の昼間の繁華街。
あまり人はいないけど、学校をサボっている高校生がチラホラ。
そして、あたしと獅龍のみんなを見た瞬間、表情を変える。
獅龍のみんなには、
“尊敬”
“好奇”
“憧れ”
の視線を。
あたしには、
“嫉妬”
“好奇”
“軽蔑”
“憎悪”
の視線を。
同じ“好奇”の視線でも、あたしと獅龍じゃ全然違う。
獅龍は“憧れ”にも似たような視線で、あたしは“誰でもヤらせてくれる”っていう、ヤりたい男子からの視線。
それと同時に、沢山の罵声も飛んでくる。