愛して。【完】
「何で獅龍の皆さんといんのよッ」
とか
「色目使いやがって、お前は他の男で引き下がってろよ!!」
とか
「獅龍の皆さんはあんたが近付いていいような人じゃないんだよ!この淫乱女!!」
とか…
…あたし、言われ放題だね。
…興味ないけど。
いつものことだし、ね。
でも、これはいつも以上だ。
やっぱり、獅龍の存在ってでかいんだなぁ、と今さらながらに感じる。
みんなも大して気にしてないみたいだし、あたしも気にせずに歩いた。
女嫌いの隼は、あたしの横に引っ付いて女達のこと睨んでたけどね。
その繁華街をしばらく歩いて着いたのは、すっごい高いと有名なブランドのお店。
蓮は気にすることなくそこに入り、あたしは呆気にとられながらも横の隼に引っ張られて中に入った。