愛して。【完】
…じゃねぇよ!
ですよじゃねぇよ!!
「何でダメなの?」
「お前は俺の女だろ」
「あんたの女になった覚えなんてない!」
「じゃぁ今覚えろ」
「覚える気も無い!!」
「じゃぁ覚える気になれ」
「だ~か~ら~!………もう嫌」
あたしがそう言って溜息を吐いた瞬間、蓮は勝った、と言うように笑う。
そんな蓮に、くぅ~ッと唸った。
でも、蓮は気にしてないらしく。
壁に立てかけてある時計を見ると、風呂入れ、と言ってあたしをこの部屋の奥にある扉の方へ連れて行った。
扉の方へ近付くと、蓮がその扉を開けて中に入る。
あたしも引っ張られて、一緒に入った。