大好きなキミへ
「な、いいだろ。」

「う、うん・・・・。」

三浦くんの勢いに思わずうなずいてしまった。

「じゃ、放課後校門な。」

「うん。」

三浦くんは、そういってあたしの前から立ち去ろうとした。

「あ。」

「え?」

三浦くんが振り返る。

「うーん、じゃあな。」

一緒に帰った日のように、三浦くんはあたしに手を振った。

とびきりの笑顔と一緒に。


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