大好きなキミへ
「三浦としゃべってんじゃん。」

由良が、あたしの机に来た。

「うん、あたしに会わせたい人がいるって。」

誰だろう。

三浦くんの友達だろうから、いい人に決まってる。

「ふーん、もしかして彼女?」

「!?」

彼女。

三浦くんに、彼女。

いたっておかしくない。

だって、あんなにモテモテで、あんなにいい人なんだから。

「そんなショックな顔すんなって。」

あたしは、相当ショックな顔をしてたらしい。

「ううん、大丈夫・・・・・・。」

でも、ちっとも大丈夫なんかじゃない。

三浦くんに彼女なんか紹介されたら、あたし・・・・・・。

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