内緒で入れたキモチ
つーくんが好きだと自覚してから1年たった夏休み。
好きだとわかっても告白はできなかった。
恥ずかしくて
緊張して
今のこの関係が壊れるのが怖くて
「奈南、月仁くんとちかくん来てるわよ」
「はぁい、ちょっと待って!」
「ナナぁ!!早くしねぇと遅刻しちまうぞ!!」
「急いでな―ちゃんっ!!」
幼なじみのつーくんとちかちゃんは物心つく頃から一緒にいた。
気づけばいつも3人で、それが当たり前だった。
今日も地域の子供会の集まりでみんなで行くところだ。