あ た し 君 。
部  活  。
あれからずっとマネージャーのことが気になっているあたし。




あたしってそんなにマネージャーっぽいのかな?




そんなときにあたしを呼ぶ声がして声の方へ振り向いてみた。

「りーんっ」

「沙羅~」

沙羅がドアの横から顔をのぞかせ悪戯っぽい顔で微笑んだ。軽く茶色っぽい髪が風になびいてる。ほんっと美人さんだなぁー・・・



「どしたの?」

「実は折り入って凛にお願いがあってきたの。」

さっきのいたずらっぽい顔は一瞬で消えて真顔で沙羅が言ったもんだからあたしまで緊張しちゃった。

「な、何?」

「あたしと....サッカー部のマネージャーにならない?」

な、何ですと!?

「えぇ!?」

「あのね、友河くんがサッカー部に入るらしいんだけど。あのねあたし女だからサッカー部には入れないから・・・マネージャーならどうかなって・・・」


なるほど。

「あのね、それで新しいマネージャーが2人応募してるらしいんだよね。」

「それであたしもってこと?」

「あたし1人じゃやっぱり心細いから...」

「そぉいうことかー」

・・・どぉする。あたし。

・・・マネージャーが気になってたのも確か。

・・・親友のお願いだし。

「沙羅。あたし沙羅と一緒にマネージャーになるよ!」


沙羅の曇った顔がぱぁっと明るくなった。満面の笑みだ。


「ほんと!?あたし凄い嬉しい!!ありがと!あたし....」

沙羅の大きな目が微かに潤んでいる。

「いいんだよ!あたしも入る部決まってなかったし。」

「ありがと!ホントにありがとね!!それぢゃ!」

沙羅の喜ぶ顔が見れて本当に嬉しいんだけど・・・



大丈夫か・・・あたし。

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