メガネ君のヒミツ。
11.理由
走って、急いで家に帰った。
部屋に入ってベッドに寝転がる。
少しずつ、落ち着きを取り戻してきた。
でも、それと同時に、悲しみが押し寄せてくる。
無意識に、ぎゅっと、唇をかみしめていた。
今さっきの出来事を思い出す。
涼は何で怒ってたんだろう…。
あたし、何かした…?
考えてみたけど、答えは出なかった。
他に、何て言われたっけ…。
記憶をたどり、思い出した、言葉。