メガネ君のヒミツ。
12.近付く距離
――翌日。
あまり眠れないまま、朝を迎えてしまった。
ダルい体を起こして、学校の支度をする。
そして、リビングに向かった。
「おはよー」
「おはよう光。」
「おはよう。」
いつもどおりに、ママとパパに挨拶。
朝食が並べられたテーブルの椅子に座る。
あたしの家族は、朝はご飯って決まってる。
料理の上手なママが、毎朝はりきって作ってくれるんだ。
本当においしくて、嫌いな食べ物がないのもママのおかげ。
3人で他愛もない話をしながら、朝食を終えた。