メガネ君のヒミツ。



―――翌日。




重い足取りで、学校へと向かう。





昨日は一睡もできなかった。




そんな自分が、また嫌になる。




「はぁ……」




「大丈夫?」




彩未が心配そうにしてるから、平気なフリしなくちゃ…。




「大丈夫!!」




ちゃんと、笑えてるかな。




「おはよー!!」




教室に入って、みんなにあいさつ。




無意識に見てしまう、あいつの席。




いつも見てる背中が、今日はない。




あれ…まだ来てない…?






< 162 / 266 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop