メガネ君のヒミツ。



「おはよう、光」




「お、おはよ…」




教室に着いて席へ向かうと、宗也くんがあたしを見て目を丸くした。




「どうしたの?」




「…何でもないよ。」




宗也くんは優しいから、心配してくれてるんだろうけど。




今は、その優しさは…辛い。




ごめんね。




「本当に大丈夫?」




「寝不足なだけだから」




そう言うと、宗也くんはそれ以上何も言わなかった。






< 176 / 266 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop