メガネ君のヒミツ。
涼は、あたしと視線を合わせようとしなかった。
避けられてる。
そう思うと、辛くて涙が出そうだった。
話しかけてくると思ってたのに…。
あたしの方なんて、全く見ない。
近くを通っても、まるであたしを空気みたいに扱う。
もう、このままなのかな…。
そんなことを、ふと思った。
自分から、話しかける勇気なんてなくて。
素直に「ごめんね」って謝れば、普通に接してくれるかもしれないのに。
避けられてしまうことが、怖くて。
憶病な自分が、情けなかった。