メガネ君のヒミツ。
「ご…ごめんねっ」
空を眺めてた宗也くんに近付く。
ゆっくりと、宗也くんが振り返った。
…どきっ。
あまりにも真剣な瞳に、心臓が跳ねた。
ど、どうしたんだろう…。
いつもの宗也くんとは違う。
そんな宗也くんに戸惑いながら、視線を重ねた。
「ど、どうしたの…?」
この空気に耐えられなくなって、あたしから口を開いた。
「………」
反対に、口を開こうとしない、宗也くん。
でも、視線はあたしだけに真っ直ぐに注がれてる。