メガネ君のヒミツ。
「驚いた?」
そう言って笑う宗也くんは、やっぱりどこか寂しそう。
あたしは小さく頷いた。
「当たり前だよ。メガネひとつでこんなにも人って変われるんだもん、不思議だよね。」
本当にそう思う。
メガネつけただけで、全くの別人。
まさか宗也くんだなんて、思わなかった。
あたしが、鈍かっただけなのかな…。
「何で、メガネしてるの…?」
「いろいろと面倒でさ。地味だと目立たないでしょ?」
それって…涼と同じだ…。
モテるっていうのも、大変なんだなぁ…。