メガネ君のヒミツ。
「ずっと黙ってて、ごめん」
「いや、あたしの方こそ…気付かなくてごめんね」
謝ると、宗也くんは首を横に振った。
「俺さ、入学式の日、光に一目ぼれしたんだ。」
入学式の日…?
そんなにずっと前から…?
「でも、告白とかするつもりはなかった」
「……」
「光に、好きな人がいるって気付いてたんだ」
「……っ」
「だから、俺は遠くで想ってるだけで充分だって」
切ない声に、胸がちくんと痛む。