メガネ君のヒミツ。



「あのぶつかった時は、相手が光で本当に驚いた。」




「………」




「好きな女にケガさせるとか、自分に腹が立ったよ。だから、せめて手当てがしたくて」




そうだったんだ…。




手当てしたいと必死だったのには、そんな理由があったんだ。




「光は全然俺に気付いてなくて、正直つらかった。」




「ごめん…」




「それは仕方ないよ。気にしてないから」




そう言った宗也くんに、何も言えなくなってしまった。




「覚えられてはなかったけど、それでも良かったんだ。」




「……」




「でも、席が隣になって、話すようになって…もっと好きになった。」




宗也くん……。







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