メガネ君のヒミツ。



「嫌だってば!!」




あたしがそう叫ぶと、涼は歩くのを止めた。




あたしも慌てて止まる。




もう、いきなり止まんないでよね…。




「嫌か?」




「へ?」




「俺とキスするの嫌?」




「そ、そんなの…っ」




答えられるわけないじゃない…。




涼の真剣な瞳が、あたしを見つめる。




「嫌じゃ…ない」





あたしの口は、自然とそう動いてた。






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