メガネ君のヒミツ。
「敬語じゃなくていいよ。康平って呼んでね。」
うわぁ…優しい!!
「あ…あたしも、光って呼んでね」
そう言うと、康平くんは笑って頷いてくれた。
…あ、そういえば。
「あの…涼くんと、お友達なの?」
わざわざ、涼くんの席まで来てるし。
それに、名前呼び捨てしてた。
「うん。幼なじみなんだ。」
「そうなんだ…」
「光ちゃんも、涼の友達?」
「えーっと…。昨日助けてもらったの。」
“友達”って、言っていいのか分かんなかった。
だって…涼くん、なれなれしい人嫌ってそうだから。
何となく…そんな感じがする。