メガネ君のヒミツ。
教室へと向かいながら、あたしの緊張は最高潮だった。
この学校は3年間クラス替えがない。
だから、クラスのみんなとずっと一緒ってことになる。
どんなクラスなんだろう…。
不安と期待で、胸がいっぱいいっぱいだ。
「光…大丈夫?」
彩未が心配そうな顔してあたしを見つめる。
「だっ大丈夫!!」
そう言ってニッコリと笑う。
「私が傍にいるから」
あたしを泣かせるような言葉を言ってくれた。
「…うぅっ」
「え、ちょっと泣かないでよ!?卒業式じゃないんだし!!」
慌てる彩未に、笑みがこぼれた。