メガネ君のヒミツ。
気付けば…6時。
辺りはまだ明るい。
でも、もう6時だし…そろそろ帰ろうかな。
「あたし、帰るね」
そう言って立ち上がったあたしを、みんながじっと見つめる。
さっきお父さんの雄輔(ゆうすけ)さんも帰ってきたんだけど。
家族のだんらんの邪魔をするわけにはいかない。
「もう帰っちゃうの?」
「うん。」
真未の寂そうな顔に、少し戸惑う。
「せっかくだから、夜ご飯どう?」
「え…あっでも」
久未さんがニコッと笑ってそう言う。