メガネ君のヒミツ。
「手当て、終わりました。」
「あっありがとうございます。」
上手だったからか、あまり痛くなかった。
男の子が立ち上がる。
「家まで送ります。」
そこまでしてもらうのは…悪いよ…。
「大丈夫です。」
「そうですか。では、玄関まで。」
少し残念そうな表情を浮かべる男の子。
申し訳ないけど…心臓がいくつあっても足りないから。
こんなカッコいい男の子と並んで帰ったりしたら。
だから…気持ちだけで充分です。