あたし達しんゆう



わざと相手を挑発するような口調で言った。



理由は簡単。



ムカツクことを言ってあたしを嫌いになれば諦めてくれるから。



「あ?なんだと?」



見事に作戦にはまってくれた。



声を荒げる彼は、最初の控えめそうだった印象の面影は全くない。



どっちが本性なのか…



まぁ興味ないけど。



「何って…名前、知らないって言ったの。あなた、うざい。ふられたんだから諦めたら?」



「っ!!ムカツク女だな…こんな奴に告った俺がバカだった!!あんたなんかこっちから願い下げだよっ!!」


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