悲しい結末のワケ
教室に戻ると、クラスで仲良しのさっちゃんがびっくりした顔であたしを見た。
「まな、目真っ赤だよ・・卓ちんと仲直りできなかった?」

あたしはにっこり笑ってさっちゃんにピースした。

「仲直りできたよん!」

「なんだー!よかったじゃん!!」

さっちゃんはほっとした顔になった。

「心配かけて、すまぬのぉ。」

「アホかっ!」

とアホな会話でなごむ。

さっちゃんは二年のクラス替えで、卓、ゆきのとクラスが離れて不安だったあたしに一番最初に話し掛けてきてくれた。

それから毎日お昼休みはさっちゃんとお弁当食べてる。

すっごくさばさばしてて、みんなに頼りにされてる。いい女だ。

あたしもさっちゃんにはいつも頼りっぱなし。

二年になってからの付き合いだけど、ずっと昔からの知り合いみたいに気が合うし、信頼してる。


あたしはさっちゃんに興奮ぎみに

「あのさ、今日改めて思ったけどさぁ・・」

「?何を?」

さっちゃんが不思議そうにあたしを見る

「卓ってやっぱ、かっこいーわ。」

「はい、はい。でたよ、バカップル。ったく、心配して損した!」

そういって、すっごい優しい目をしてあたしに微笑んだ。

友達って、ほんとありがたい・・と心からそう思った。
この時は・・


はー、早くゆきのにも話したーい!!

あたしはテンションあげアゲの為、午後からの授業はまったくうわの空だった。
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