星に願いを メイドにカチューシャを
「お帰りなさいませ、ご主人様!」
“ご主人様”とのご対面は、いつもドキドキする。
初めて接客させてもらうご主人様なら尚更、どんな人なのか、上手く付き合っていけるのか、気になることは山ほどあって、あまり考え過ぎても上手く行かない。
「すなおちゃーん!また来ちゃったよー!」
私の顔を見た途端、満開の笑顔を見せてくださるこの方は、“本指名”のご主人様。
気に入った店員を指名できる。
この点は、美容室やネイルサロンなどと、同じシステムと考えることができるだろう。
ただでさえ安くはない利用料金に加え、指名料も支払って会いに来てくれる。
ご主人様の“愛”を感じる瞬間の1つだ。
――そう、私はこの仕事が『好き』なんだと思う。
『出来る』ではなくて、『好き』。
風俗の仕事が『好き』だなんて、変わっていると思いますか?