星に願いを メイドにカチューシャを
アクセサリーをはずしながら、空いているロッカーにかばんを放り込み、必要最低限の物だけを持ってガチャリ、と鍵をかける。
今日は3階の3番のお部屋。各部屋は個室になっていて、小さなシャワールームと薄いクローゼットが備え付けられている。
そうそう、忘れてはいけない、ベッドもだ。
ベッドに荷物を置くと、やっと一人きり。すっきり片付けられた部屋を見渡し、今日1日はここが自分の戦友なのだと思うと、なんだか頼もしい気持ちがわいてくる。
ふう、と一息つくと、ドアノブの外側に、『すなお』と名前の入ったプレートをかけ、上からクリーム色のシュシュで固定した。
白とピンクのストーンでデコレーションされたプレートは、この間原宿に遊びに行ったときに作ったもので、なかなかのお気に入りである。
「これでよしっと。」