星に願いを メイドにカチューシャを
そんな気持ちで初めて面接に臨んだのが、18になったばかりの春。
高校を卒業して、大学進学のために上京した私は、常に『お金がかかる』ということを気にしていた。
大学進学の費用、一人暮らしの費用、これからの生活費……高校時代にはお金のことなんて気にもしたことがなかっただけに、突き付けられた額の大きさに目を丸くした。
――これからは、両親に甘えてばかりもいられないんだ。
心の奥の、きゅっと締まったところでそう悟り、自分自身に誓いをたてた。
自分に出来ることはしよう。学費も、生活費も、出来るだけ少なく済むように工夫しよう。
それでも、貧乏臭い生活は嫌だ。
せっかくの一人暮らしなんだし、可愛いお部屋にしたい。大学生らしく友達と遊びたい。オシャレもしたい。