レジェンドは夢のあとに【8/18完結】
頭の上には、?マークが浮かびっぱなし。
「ちょ、ちょっと、ケイくんってば!ちゃんと説明してくださいっ!」
あたしはケイくんを小走りで追いかけた。
華奢な後ろ姿はずいぶん余裕そうに、サクサクと歩いていく。
…みんな、脚が長い。
「しょーごさんたちの考えてることが、ケイくんにはわかるの?」
そう聞くと、ケイくんがこっちを振り向いた。
ちょっと楽しそうな、笑みを浮かべている。
…ケイくんのこんな顔、テレビでも見たことない。
整った小さな唇が、動いた。
「わかんないよ。林田さんだって言ってたでしょ。
天才の考えることはわからない、って」