私の先生


「酒井さん、真鍋くん!ちょっといい?」



今日も担任は休みだから、大嶽先生に呼ばれて、昼休みは話し合い。


大嶽先生が教室から出て行ったとき、真鍋くんが話しかけてきた。


「ねぇ、酒井って彼氏とかいないわけ?」


え?


『い…いないけど』


「まぢそんなに可愛いのにいないの?」


そう、私は意外にも小顔で、整った顔に、くりくりのぱっちりした目をしてるんです。


結構モテる?らしい…


自分では自覚ないけど。



「ねぇ、俺と付き合わねぇ?」


は?


ガラッ


「おーい、お前ら決まったか?」


大嶽先生がタイミング良い所で来てくれた。


ほっ、よかった。

急に言われると困るんだよね…………


「返事はまた今度よろしくね!」


隣で小声で真鍋くんが言った。

キーンコーンカーンコーン


「そんじゃあ、今日は終わりなぁ、明日からは担任の中嶋先生だからなぁ。まぁ、頑張れよ!学級委員!」


そうだ。もう先生とは話す事はないんだ。


今日で終わりなんだ。


明日からは中嶋先生かぁ。


はぁ。




< 23 / 58 >

この作品をシェア

pagetop