私の先生
「酒井さん、真鍋くん!ちょっといい?」
今日も担任は休みだから、大嶽先生に呼ばれて、昼休みは話し合い。
大嶽先生が教室から出て行ったとき、真鍋くんが話しかけてきた。
「ねぇ、酒井って彼氏とかいないわけ?」
え?
『い…いないけど』
「まぢそんなに可愛いのにいないの?」
そう、私は意外にも小顔で、整った顔に、くりくりのぱっちりした目をしてるんです。
結構モテる?らしい…
自分では自覚ないけど。
「ねぇ、俺と付き合わねぇ?」
は?
ガラッ
「おーい、お前ら決まったか?」
大嶽先生がタイミング良い所で来てくれた。
ほっ、よかった。
急に言われると困るんだよね…………
「返事はまた今度よろしくね!」
隣で小声で真鍋くんが言った。
キーンコーンカーンコーン
「そんじゃあ、今日は終わりなぁ、明日からは担任の中嶋先生だからなぁ。まぁ、頑張れよ!学級委員!」
そうだ。もう先生とは話す事はないんだ。
今日で終わりなんだ。
明日からは中嶋先生かぁ。
はぁ。