私の先生
運動場には大嶽先生が一人で何かを運んでいた。



私は先生の所へ走った。



『先生!』



「んぁ?おぉ、酒井かぁ」

先生、名前覚えてくれてたんだ。


しかも、前は、酒井さんって呼んでたのに、酒井って呼び捨てで呼んでくれた。



それだけの事なのに、嬉しいよ



『あの、手伝いますよ!』

「まじ!ありがとう。悪いなぁ。」



笑顔で言うなんて、反則だよ。



そんな笑顔で言われたら、好きって言いたくなっちゃうじゃん。




「やっと、片付いた!ありがとな!」


『あっ、いえ。』


「手だして!」



え?


先生の言われるがまま、手を出した。


「これやるよ。」


先生がくれたのは飴だった。

『あの、ありがとうございます。』


やったぁ。

先生からもらった大事な飴。


しまっとこう。


「…時間遅いから、送ってくよ。」



『え、いいんですか?!』

「うん♪」


こんな事ってあるー


やばい、嬉しすぎて、顔がにやけちゃう。



「校門の前で待っててー」
先生はそういうと、職員室まで走って行った。



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