私の先生


カランカランッ


ちょうど愛弓と出たときだった。



「………っ悠莉、こんなとこにいたのか、はぁ」



血相を変えて向こうから走ってくるのは大嶽先生だった。



先生…私が走って行っちゃったから、探しに来てくれてたんだね。





「っ…誤解だから!あいつとは何もないから!ごめんな。」



私が聞く前に、先生は答えてくれた。




『先生…ごめんなさいっ』


「泣くなよー。」




「悠莉よかったね私は帰るよ!また明日ね!」




『あゆみぃ〜ありがと…』




「ここにいたら他の生徒に会うかもしれねぇ、あっち行こう!」



『うん…!』




先生は近くのコンビニに止めてあった自分の車を開ける。




乗って、と言わんばかりに手招きをしてくる。





この車に乗るのは今日で二回目だ。




それに、助手席だし…。



彼女になったんだから、当たり前かぁ。



えへ。



自分で言うと少し照れる。



< 50 / 58 >

この作品をシェア

pagetop