私の先生
カランカランッ
ちょうど愛弓と出たときだった。
「………っ悠莉、こんなとこにいたのか、はぁ」
血相を変えて向こうから走ってくるのは大嶽先生だった。
先生…私が走って行っちゃったから、探しに来てくれてたんだね。
「っ…誤解だから!あいつとは何もないから!ごめんな。」
私が聞く前に、先生は答えてくれた。
『先生…ごめんなさいっ』
「泣くなよー。」
「悠莉よかったね私は帰るよ!また明日ね!」
『あゆみぃ〜ありがと…』
「ここにいたら他の生徒に会うかもしれねぇ、あっち行こう!」
『うん…!』
先生は近くのコンビニに止めてあった自分の車を開ける。
乗って、と言わんばかりに手招きをしてくる。
この車に乗るのは今日で二回目だ。
それに、助手席だし…。
彼女になったんだから、当たり前かぁ。
えへ。
自分で言うと少し照れる。