私の先生




「あっ、酒井くん、ちょっと指導室まで来てくれるか。」



教頭先生が私の方に向かってくる。




嘘だよ。



こんなの………




――――――



「で…君は、大嶽先生とは、どういった関係なんだ?」



『………』



これが夢なのか、現実なのか、分からなくなった。



できれば夢であって欲しい。




そう願った。





…が、


そうはいかなかった。





「何か答えなさい。」





『ごめんなさい………先生とは付き合ってます……。大嶽先生は……どうなるんですか?』




恐る恐る聞いてみた。





「他の学校に変わってもらうか、先生を辞めるかのどっちかでしょうな。」




先生…辞めさせられちゃうの!?







『私が…学校を辞めます!先生は…先生だけは…………辞めさせないで下さい。お願いします。』






「そう言われても、決まったことなんだ。」




『おねがいですっ!』





「………分かりました、出来るだけの事はしますが、あなた方達には別れてもらいます。」




そんなの…………




いやだよ。


『っ………』




先生…………






「君は一週間ほど自他にいなさい。学校側が落ち着いた頃に、こちらから来るように電話しますから。」




『はい、分かりました。』




教頭先生がまだ、いい人で良かった。





でも…………先生は…………。







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