鳥籠の中の少女
愛璃は放火されて、家族4人を失った。犯人はまだ、捕まってない。



放火された後、愛璃も死んだような瞳をしていた。



私と今は亡き、千里と一緒に励ましたから愛璃は依然と同じように笑ってる。



幼稚園の頃から友達だった私達3人は何時も一緒にいた。



愛璃はあの時殺されてたかもしれないし、私も唯人に庇って貰わなかったら殺されたかもしれない。



皮肉なものだ。



いつも一緒にいた3人はみんな生と死の狭間を彷徨ったのだから。



と言っても、千里は死んじゃったけど。



千里は生まれた時から、心臓が弱かった。



千里が生まれた時には、余命は長くて10年だと言われたと千里のお母さんが言っていた。



だから、幼稚園にもあまり、行けず、言ったらずる休みだといじめられていた。



そんな千里を助けたのが私と愛璃。



もう1度、3人一緒で笑いたかった。



叶わぬ夢。



叶わないと思っても願ってしまう。



死んだ人は生き返らないのに。



死んでから、そんな願いを思ってしまう。



この世界から、私の大事な人は、3人もいなくなった。



唯人と千里、そして、お父さん。



これからも周りの大切な人達がどんどん死んでいくと考えると、ぞっとする。



でも、これは、この世界の理。



抗う事の出来ない事。
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