鳥籠の中の少女
「顔赤いよ?」



「うるせぇ」



何か、怒って顔隠すし。何がしたいんだろう?



「何か用なの?」



「え...っと......そ、それはだな.......」



急に口籠る神賀は、チラッと緋結達の方を見る。



へー、そうゆーこと。



俺は意地悪な笑みを浮かべて、サラッと神賀が言いたい事を言った。



「好きな人がいるんでしょ?あの4人の中に。で、手伝ってほしい訳だ」



「なっ.....なんで、分かるんだよぉ.......」



神賀は顔を真っ赤にして、俯く。



「そりゃ、分かるでしょ。顔を真っ赤にしながら、チラッと緋結達の方見たし」



「ば、バレてた?」



「バレてる。それより、誰が好きなの?」



「お、お前、サラッと言うなよ。サラッと」



恥ずかしそうに顔を赤らめながら、文句を言う神賀は可愛い。



「はいはい。話を逸らさない。誰が好きなの?」



俺はスルーして本題に戻す。



「そ、それはだな.......」
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