鳥籠の中の少女
もうしょうがない。俺も緋結と遊びに行きたいし、この方自然でいいか。



「分かったよ。協力してあげる」



「あざっす」



頭を下げて、お礼するつもりが下げ過ぎて、机に勢いよくぶつかって、ゴンっといい音がする。



「いってぇー!」



楼大って馬鹿なのかな?そう思うのは俺だけ?



「大丈夫?」



一応心配してあげる。



「大丈夫じゃねぇー。潤樹の所為だー!」



俺の所為じゃないし。マジで馬鹿なのか?



「俺の所為にするとか、楼大の頭イカれちゃったんじゃない?俺、何もしてないよ?」



「潤樹に冗談って通じない?」



「ん?さっきから馬鹿な発言に馬鹿な行為があったから、マジかと思ったんだけど、違ったー?」



俺は意地悪く言う。



それに本気で言ってたよね。冗談に聞こえなかったよ?



「さっきから、潤樹って毒舌。俺の心、折れそう」



楼大は心臓のあたりを擦りながら顔を歪める。其処へ、更に追い詰める。



「折れちゃえ!」



俺は笑顔(怖い方だよ?)で言う。
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